きょうは、祖母の介護で悩まれる方のご相談番組を観ました。
そのなかのお便りを紹介します。


『私は27歳、祖母と両親、弟の5人家族です。
現在90歳になる祖母は5年前に骨折してから寝たきりとなりました。
なかなか辞められない仕事の母に代わって1年前に私が仕事を辞め、祖母の介護に専念しています。
ひとり寝たきりの祖母がかわいそうで、私がいつも側にいて世話をしてあげたいと思いました。
戦争中に夫を亡くし、病院で30年勤めながら子育てをこなした祖母の寝たきりになった姿がかわいそうだったのです。
しかし、最近迷うことも多くなりました。
いくら介護と言っても若い私一人がする必要があるのだろうか。
同世代の女性がバリバリ働いたり、結婚して子供を育てる姿を見るにつけ、あせりの感情が吹き上げてきます。
自分のしていることに自信が持てなくなり、あれこれ要求する祖母を泣きながらたたいてしまったこともあります。
私は大切な時間を無駄に過ごしてしまっているのでしょうか。』


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一見すると、波風のたたない平穏な家族の風景。
しかし、もしそれが誰かの犠牲の上に成り立っているのだとしたら、それはどうなのでしょう。
親や兄弟、身近な存在にだからこそ言えない苦しみというものが私たちにはあるものです。
とはいえ、ときに誰だって不安に襲われたり、泣きつきたくなるようなこともあるものでしょう。
自分の不甲斐なさを嘆いて、誰かにつらくあたってしまうことだってあるでしょう。
気持ちを抱え込んでやり過ごす日々は虚しくてたまらないほどつらいものです。

ひとは皆、孤独。
ひとりで生まれ出て、やがては、誰もがひとりで旅立っていくもの。
しかし、人間というものは、誰かと分かち合うことによって心を保ち、生きていくものでもあります。
分かち合いなくして生きていけるものではない。
そう言っても過言ではないように思うのです。

芳久 #孤独

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