『心の苦しみ、その本質とは何なのか?』
自分なりに納得のいく理解が得られるまでには
随分と長い年月が必要だったように思うのです。

心を苦しめるもの。
それは何か嫌な事があったからとか、
許せない人がいるからというよりも、
その本質は『恨み憎しみを心に抱いたこと』
そのことによって心は傷ついていくものなのでしょう。
たとえ恨むに値する正当な事情があろうとも
恨み憎しみを抱いてしまったことが苦しみを生むのです。

日々、禅僧の真似事として想念観察をしていますと、
結構、世のこと、人のことを批判的な目で見ているもの。
おかしなことをしている人を見れば、
反射的な反応として『なんなんだ、この人は!』
という感じで怒り、心の中で否定し裁いているものです。

それはこの混沌とした社会に身を置く一員として
当たり前に生じる感情かもしれません。
ですが、これもまた看過できない恨み憎しみのひとつ。
こちらには全く非のないことであっても
恨み憎しみを抱いたことが心を傷め、
人との分離感を強めていくことに変わりはないのでしょう。

とはいえ、生身の人間ですから他愛もないことに傷つき
反射的にカチンとくるのは、ある程度仕方のないこと。
怒りも感じられての自然な心の働きであるものでしょう。
しかし、だからといって感情に流されて
恨み憎しみの世界に堕ちることは避けたいものです。

私たちの心を恨み憎しみの世界へと誘い
愛に近づけさせなくするエゴの企ては執拗なもの。
なにかと心配事を生みだし、不満や恐れを募らせ、
そうして防衛心や復讐心を掻き立ててくるようです。

それは神に対しての抗いとなることですから
運勢をも悪くしてしまうのでしょう。
先の見えない将来に向けて大切なことは
心のなかの不要な想念を浄化していくこと。
悪因となるものを手放せるよう
内なる神を意識していくことではないでしょうか。
心について、今日はそんなふうに思ってみたものです。


悪因の種となる恨み憎しみを取り除いて
人のなかにある神聖さを認識できますように
そして過去に傷つけあった人、仲違いした人・・
すべての人が幸せでありますように
芳久

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